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こたつの中から世界をうかがう

小学校受験について考えてみた(1)

先日、知人と飲んでいたら子供を私立小学校に入れたとのことだった。
「いわゆるお受験ってやつ?」と聞いたら「そうだ」とのことで、「中学受験するより金も労力もだいぶマシだし悪くないのでは」といっていた。

私はど田舎の生まれで、小学校と中学校は完全学区制で受験どころか選択肢そのものがなかった。中学校は授業中に不良がスプレーで火炎放射をして暴れているようなところで、とても上等な環境であったとはいえなかった。音楽の先生は授業中に突然矢追純一のUFO番組を上映し始め、みんながゲラゲラ笑いながら見ていると「お前ら笑ってるけどいつか真実が明らかになるぞ」というガチの人で、現代だといろいろマズいことになっていただろうなという環境でとりあえず15歳まで過ごした。
高校はこれも学区内の県立進学校に進み、さすがにそこではそれなりに受験教育もあったし別に悪くはなかったのではないかと思っているが、まあ都会の進学校・進学塾に比べれば質・量ともに話にならないレベルだったのではないかと思う。

そんな環境でも正直楽勝気味に現役で京大にいけた(京大を選んだのは森毅先生の本をよく読んでいたのと歴史小説が好きだったので京都に憧れがあったため。東大もいこうと思えば間違いなくいけたという自信がある)ので、自分の中では中学受験というものの存在意義がイマイチよくわかっていない。金もかかるし、小学生なんてジャンプ読んでファミコンしてりゃいいだろくらいに思っているので、塾にやって勉強漬けにするというのは単純にかわいそうでもある。

とはいえ、まわりの話を聞いていると「東京の公立は荒れてるから私立じゃないとダメ」というようなことをみんないっており、いくら荒れているといっても私の母校より荒れてることもなかろうという気はするのだが、東京の公立中学校では中学生が大麻を吸っているみたいな話を聞くとさすがに多少不安にはなる(母校ではたばこやシンナーはいたがさすがに大麻は聞いたことがない)。

なので、漠然と「中学受験も考えないといけないのかなあ」と思っていたが、小学校受験という選択肢があることに気づいたら、確かに悪くない選択肢なのかなと思えてきた。(続く)