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小学校受験について考えてみた(2)

知人曰く、「私立小学校に通うと確かに金はかかるが、公立小学校に行って中学受験の塾に行ったら結局同じくらいかかる」ということで、いわれてみると確かにその通りなのだ。これまで小学校受験というものを視野に入れようとしたこと自体がなかったので気づいていなかったが、悪名高き慶応幼稚舎でも純粋な授業料自体は100万ちょっとくらいで(そりゃ他にもいろいろかかるんだろうけど)、サピックスの4年生以降の授業料が年間50~70万円くらいだと思うと想像していたほどのギャップがあるわけではなかった(調べてみるまでは慶応幼稚舎とか年間500万くらい取られるイメージだった)。
他の私立小学校は年間50~70万円くらいが多いようで、私の飲み代とマンガ代を減らせばまあなんとでもなる金額である(減らさなくてもなんとでもなる)。

すると、逆のロジックとしてひとつ導かれるのは「大学受験をひとつのゴールとして捉えるならば、小学校受験をする以上中学校受験をしたら意味がない」という結論だ。調べると、中受前提の私立小学校というのもあるようで、それはさすがに公立小にいって塾に通った方が効率いいだろという気がする。
さらにいってしまえば、私がもともと想定していたように、「中学校受験を完全に無視して最初から高校受験を前提にしておけばいい」というのもそれはそれで合理的な戦略なのだが、中学校受験をしてこなかった私ですら「中学校受験しないとダメなのかなあ」と心が揺れてしまうような現状で、本当に最後までその方針を貫けるのか、まわりに流されて不本意な形で受験戦争・受験狂騒曲に巻き込まれてしまわないか、自信がないというのが本音のところだ。

自分のことを思い返してみても、中3くらいまでは大学進学を意識したこともなかったのが「全国のライバル(笑)に比べて遅れているのではないか」という不安を感じずに済んだ最大の要因だろう。中3になるとさすがに先生も大学に行けということをいいだして地元の進学校に漫然と進んだが、高校受験は勉強した記憶がない。先生に「お前は100%受かるから推薦枠は他に譲れ」といわれて、まあその通りだなと思っていたのでふつうに入試を受けてふつうに合格した(一応いっておくと別に自分が天才であるとか神童であったとかは全く思っていなくて、私程度の話ならどこの田舎の公立進学校にも転がっているありふれた話である。むしろ大学入学後にガチの天才とはこういう連中かというのを知りショックを受けた。)。
これが都会だとそこまで余裕もなかったのではないか。まわりに明らかに自分より成績がいい人がいて、それが塾に通っているとなれば、それを無視して毎日ゲームをして過ごすような生活を送れたかといわれるとさすがに無理だっただろうなと思う。
一応断っておくと、本は好きであったのでたくさん読んでいて、それが自分の知識のベースになっているのは間違いない。とはいえ、hontoもamazonもない当時、田舎の書店なんてたかがしれているわけで、家にあった蔵書(主に歴史小説吉川英治とか司馬遼太郎とか)と学校の図書館と田舎の書店程度の範囲なので別に特段恵まれているわけでもなく、現代でも当時でも誰でも手に入る環境でしかない。高校生の時、初めて八重洲ブックセンターにいったときの感動は未だに覚えている。

話を元に戻すと、中学受験の現実を知ってしまった以上、それをスルーして我が子を信じ抜く強い気持ち・強い愛を高校入試までキープできるかというと、まあ途中でゆらぐリスクがないわけではないなという結論に至ったというのが現状だ。(続く)

 

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こどもの頃に好きであった本のひとつとして五味太郎のことわざ絵本があります。これでことわざや四字熟語、故事成語に興味を持つようになり、最終的には国語が入試の得点源になっていったと思うので小学校低学年くらいのこどもにお勧めです。


ことわざ絵本part1


ことわざ絵本part2

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なお、hontoの紙の書籍の通販は2024年3月末で終了するので、書籍通販については紀伊國屋書店の広告を掲載します。