スーパーこたつインフォ

こたつの中から世界をうかがう

小学校受験について考えてみた(3)

本音をいえば私は中学校受験はそもそも嫌いだ。いずれ誰でもわかるようになるか、将来役にも立たない知識を小学生に詰め込んでいるだけだろうとしか思えない。
中学受験の必須知識として鶴亀算があるのではないかと思うが、あれは本当に酷いと思う。日本で私より数学のできる人は1万人はいないと思う。まあ1,000人はいるだろうから私の数学的能力は日本人の上位0.001%~0.01%に入っているだろう。そんな私だが、鶴亀算はできない。そもそもやったことがない、存在自体たぶん高校生くらいになってから知った。それで困るかというと当然なんにも困っていなくて、なぜならば鶴亀算をより一般化したものである連立方程式を難なく扱えるからだ。鶴亀算の勉強など無駄でしかないと思う。
いま中学受験人口は5万人くらいいるそうだが、その5万人が鶴亀算の訓練に何十時間も使っているのかと思うと数百万時間がドブに捨てられていることになる。まあ現実的には中学受験するような生徒は事実上連立方程式で解いてるんだろうなとは思うが、妻(それほどレベルの高くない私立中高一貫校の出身)の実体験として、中学生になってからも鶴亀算の癖が抜けず、連立方程式で処理すべき問題を鶴亀算で解いてしまって先生に直されていたという人もいたそうで、そこまでいくとさすがに受験教育の弊害といわざるを得ないだろう。
自分のこどもには鶴亀算のために1秒も時間を使ってほしくないので、心底中学受験はさせたくないなと思う。

ここでもうひとつ重要な結論が出てくる。それは「中学受験を回避するために小学校受験をするのであれば、小学校受験のために多大な負荷をかけては本末転倒である」ということだ。
小学校受験の問題もパラパラ見てみたが、あれはただのIQテストであるから、基本的には我が子の発達段階が多少早めであることを祈るしかない。IQテストのスコアを上げるための勉強というのはさすがに負荷を超えて虐待の領域に踏み込みつつあるだろうと思う。
本人がパズル的に楽しめる範囲、試験のパターンに慣れるための範囲に止めておくのでないと、中学受験戦争を回避する意味がなくなってしまう。

そこでさらに、戦略として「狙うなら倍率低めの小学校か、ペーパーテストの比重が軽い小学校にすべき」というものが導かれる。
倍率が高くてペーパーテストの比重が重い学校を選んでしまうと、こどもにペーパーテスト対策を大量にやらせるハメになり、それでは中受を回避した意味がない(というか中受の方がまだマシ)。

他に、受け答えとか工作とか運動とかのテストもあるようだが、そんなもん対策いらんだろとしか思えない。受け答えなんて普段からこどもと会話してれば身につく話で、工作が上手か、運動ができるかどうかで合否を決めるようなろくでもない小学校ならこっちから願い下げである(そのあたりはさすがにデキの善し悪しではなく違った視点で見ているのだとは思うが、そうであればますます対策の必要はない)。
要は「こどもが自然体+αくらいで合格できそうなところを探す」ことにしようと現時点では思っている。

ただ、ひとつ考えるべき点があり、それはなにかというと、うちの子が女の子であることだ。(続く)

【以下広告】

中学校受験について、当然私は実体験としてはなんにも知らないので、基本的に偏見と思い込みで語っているところがあります。そもそも本当に中学校受験は悪いものなのかどうかも並行して勉強中ですが、いまのところあまりポジティブな印象は持てていません。こちらの本が大変参考になったので紹介します。


【電子書籍】中学受験をして本当によかったのか
【通販】中学受験をして本当によかったのか

※ 当ブログはアフィリエイト収入を副次的な目的として開設しています。書籍の広告が多くなると思いますが、電子書籍はできれば日本のリアル店舗と連動しているhontoを使ってもらいたいと思っているのであえてamazonの広告は貼らない方針です。
なお、hontoの紙の書籍の通販は2024年3月末で終了するので、書籍通販については紀伊國屋書店の広告を掲載します。